上海駐在までの流れ
2021年、仕事の関係で上海に駐在することが決定。これまで上海には10回以上出張したことはあるもののコロナが発生してからは一度もない状態。ヒトゴト部と言われている会社の人事部から大きな流れは説明してもらったが、サポートは全然期待できない。既に上海に駐在している先輩たちに相談しながら、なんとか上海渡航ができたが、同じように不安に思っている、これから上海駐在予定者の皆さんの参考になれば幸いです。
上海渡航
上海渡航までにやることは盛りだくさん。無事に上海に渡航できた現在、終わってみればどうってことはなかったような気がするが、何もかも初めてで不安だらけ。
渡航までに実施したこと
・上海からPU(招聘状)の入手
初めはPUという言葉すら分からなかったが、ビザを取得するためにはPU(招聘状)が必要。コロナの影響なのか、私の場合はPU取得までに2ヶ月近い時間を要した。
とにかくPU取得するまでの時間が一番かかる。PU申請は渡航先の会社に任せるしかないので、入手までに自分でできることを慌てず騒がず実施するしかない。
・日帰り人間ドック受診と外国人体格検査記録の入手
会社のヒトゴト部からは代々木にある日中友好医院をはやめに予約するよう言われたので、大急ぎで予約し、受診したが、PUの入手の間に実施すればよいので、まったく慌てる必要がなかった。
パスポートと証明写真1枚持って、病院に行き、一通りの検査をおこなってもらった。
結果は数日後に健康診断結果、外国人体格検査記録、それとものすごい大きなレントゲン写真が自宅に届いた。
参考までに、上海の場合、外国人体格検査の有効期限は6ヶ月なので、繰り返しになるが、本当に慌てず騒がずが正解だと思う。
・犯罪経歴証明書の入手
住民票のある県警本部で犯罪経歴証明書の申請をおこなう。証明書の入手は1週間後だった。
証明書は開封厳禁。犯罪経歴はないはずだが、ちょっとドキドキ。
・最終学歴証明書の入手
最終学歴の学校に卒業証明書をもらえるよう申請。
証明書は和文。こちらも開封厳禁。
・犯罪経歴証明書、最終学歴証明書の外務省・中国大使館の認証
私の場合は入手した犯罪経歴証明書、最終学歴証明の認証を外部業者に依頼。
ここまでをPUを取得できるまでに実施しておくと安全・安心。
・新型コロナワクチン接種
新型コロナワクチンは上海駐在するうえで必須ではないようだが、私は駐在とは関係なく2回の接種をおこなった。
必須ではないが、ビザ申請や日本出国前の健康コード登録において住民票のある自治体のワクチン接種証明書の提出をもとめられるケースがあった。
個人的な意見としてはワクチン接種に抵抗がない方はワクチンを接種しておいた方が無難だと思う。
待ちに待ったPUを入手
・Mビザ申請
オンラインで申請。かなり質問数が多くて個人的には苦労した。また、顔写真のアップロードが必要だが、何度もトライして、なんとかクリア。
オンライン申請後、予約した東京ビッグサイト近くにある中国ビザ申請センターにて手続き。周りは中国人と中国語が堪能な日本人ばかり。少し圧倒されるが、受付の中国人の方は日本語が話せるので、トラブルなく申請できた。
なお、あらかじめオンライン申請していた内容に記入ミスがあったが、その場で訂正できたので、オンライン申請もそれほどナーバスにならなくてもよかったと後になって思った。
申請内容に問題がある場合には電話があるが、電話がない場合は問題がないので、ビザができる予定日以降に再度、訪問するように言われる。特に電話はなかったので、予定日にビザを受け取りに行ったが、あっさりと受け取りができた。
・渡航前PCR検査
私のときには搭乗日の7日前PCR検査、7日間の健康観察と48時間以内のPCR検査、IgM抗体検査(いわゆるダブル陰性証明)が必要だった。
初めてのPCR検査だったが、鼻グリグリが思っていた以上に痛かった。
なお、2022/2/28からは私のときよりもさらに厳格化され、48時間以内のダブル陰性証明から72時間以内に2つの病院で24時間以上間隔をあけ別々にPCR検査(交差PCR)を実施する必要があります。
また、PCR検査も病院ならどこでもよいわけではなく、指定検査機関があり、随時見直されますので、PCR検査を予約する前に注意する必要があります。
・健康コード申請・承認
PCR検査の陰性証明書を入手できたら、健康コードを申請します。だいたい1時間くらいでQRコードがグリーンになると聞いていましたが、私の場合は3時間以上かかりましたが、無事、グリーンになりました。
申請は搭乗日前日の20時までにする必要があります。
1回経験すればなってことはありませんが、私にとってはなかなかグリーンにならないので、ヒヤヒヤしました。
・中国税関出入国健康申告
グリーン健康コード取得後、中国税関出入国健康申告をおこないます。こちらは最悪、フライトのチェックイン直後でも大丈夫ですが、特に難しくありませんので、グリーン健康コードを取得できたらサッサと登録することをお勧めします。
・その他
職務経歴書や国際派遣書などについては人事部に対応してもらいました。
それと上海駐在するまでは中国の携帯電話番号を持っていないのが普通だと思います。
中国で使用できるSIMカードをあらかじめ購入しておくことをお勧めします。